12年度一般・特別会計

決算特別委員会 控え室

 

 このコーナーでは、平成12年度の決算特別委員会で行った書類審査(市役所が1年間で使った金の全て・・・テーブル数本にも渡ってズラリと並んだ膨大伝票綴りを徹底的に精査する)の中から、わかりやすくその使途を説明していく。

 「控え室」なので?勿論精査中に出土した怪しい伝票も出現する。


 

壱 教育施設改修工事アラカルト

 

 BBSでも度々触れているが、市民の間では「学校施設の改善改修要望は10年待ち」なる意見が多く、「事業執行にあたっては、規模や順番に際して地域格差の有無政治力の潜在的な暗躍があるのでは?」なる意見もあったと記憶している。

 そこで、12年度に行われた小学校の主要な改修事業を列挙してみた。いろんな事業が行われている事意外にも維持にはお金がかかる事、新しいものの為の予算云々以前に修繕や改修に予算が投じられるケースが多い事等、現状把握の一助になれば幸いである。

 尚、これから列挙する事業執行のリストは「款−項−目−事業名−細目−細々目」なる暗号みたいな整理をしてもわかりづらいのだが、決算上の振り分けは「10款教育費(¥2,980,973,268)−2項小学校費(¥553,620,490)−事業名施設維持及び改良費」に該当するものである。尚時期については会計処理された月なので工事はそれ以前である。施行業者名についてはここでは差し控えたい。

(01) 7月・・南小 プール塗装工事

       ¥ 2,572,500          

         (南小累計同額)

(02) 8月・・川口小 プール・フェンス改修工事

¥   344,400 

         (川口小累計同額)

(03) 8月・・南小 プール濾過設備改修工事

               ¥ 6,058,500

                    (南小2回累計¥ 8,631,000)

(04) 8月・・桂城小 

            ¥ 6,310,500

                (桂城小累計同額)

(05) 9月・・有浦小 防火扉改修工事

                 ¥ 2,215,500           

          (有浦小累計同額)

(06) 9月・・桂城小 放送設備改修工事

             ¥ 1,247,400

              (桂城2回累計¥7,557,900)

(07) 9月・・城南小 消火栓配管改修工事

             ¥ 1,680,000

                  (城南小累計同額)

(08) 9月・・長木小 女子トイレ洋式化事       

             ¥  246,750

                (長木小累計同額)

(09)10月・・桂城小 給水管第2期工事 

             ¥12,757,500

            (桂城3回累計¥20,315,400)

(10)11月・・雪沢小 体育館屋根塗装工事    

             ¥ 3,517,500

           (雪沢小累計同額)

(11)11月・・南小 水飲み場浄水機設置工事

             ¥   244,860

          (南小3回累計¥8,875,860)

(12)12月・・花岡小 上水道接続工事

             ¥   588,000

               (花岡小累計同額)

(13) 1月・・南小 バス待合い外灯設置工事

             ¥    84,000

           (南小4回累計¥8,959,860)

(14) 4月・・上川沿小 特殊教室間切工事

             ¥   588,000

           (上川沿小累計同額)

(15) 4月・・桂城小 西昇降口通路舗装工事

             ¥   315,000

          (桂城4回累計¥20,630,400)

(16) 4月・・有浦小 プール管理棟屋根塗装工事

             ¥   446,250

         (有浦2回累計¥2,661,750)

(17) 4月・・桂城小 昇降口段差解消工事

             ¥ 1,228,500

           (桂城5回累計¥21,858,900)

(18) 4月・・桂城小 車イス対応機械設備工事

             ¥   325,000

           (桂城6回累計¥22,183,900)

・・・・今年度の優勝?は桂城小・・・・

以上のようになっている。市内13校のうち7校で工事が行われており、なかでも突出していたのは給水管工事を行った桂城小学校である。同校の期末に執行された工事数件は、「車イスの子供を健常者と同じ環境で育てたい」とした父母の切実な要望に、市教委と同校が誠意を持って応えた為である。こうした教育現場のバリアフリー化は当市ではまだ始まったばかりで、今回のケースは市内先進事例となる工事である。

しかし伝票を精査してみると、例えば雪沢小 体育館壁面修理用木材、ペンキ¥2,772」などホームセンターで資材調達をしている事例も少なくない。順番を待ちきれずに自分達で修繕しているのであろうか?

 

また、話題の城西小改築関連では、

@城西小改築事業基本設計業務委託料 ¥8,400,000

A城西小改築事業地質調査業務委託料 ¥3,465,000

が決済されている。

 

最後に追伸であるが、学校関係の「需用費」は役所同様実に多種多様である。水道光熱費事務用消耗品費はもちろん、写真現像費教師用教科書、果ては生け花石灰視力表ギターの弦などなど無限のジャンルを誇っている。これを書類審査しろというのだから我々も大変なのである。

なかには解析不能な伝票もあり、聞いたら一言「さあ、一体なんでしょうね。」であった。それは以下の2つである。

@品名『宝さがし』 @¥125*60

A品名『トヨクロンPTH1100』20Kg@¥9,000

@については考えても仕方ないから笑って済ましてしまった。同友にあるらしいので見つけた人は何なのか教えて下さい(爆)。この請求書を出した経理の人は、まさか市の決算特別委員会で発掘され、笑いの渦と深い謎を呼んだなどとは想像もしていないであろう。

 

                   To be continued


  

弐 12年度決算観察日記DX.改

 

 ここでは、平成12年度一般・特別会計の決算資料の中から、基礎的なものから超マニアックな資料までを綴ったバランス・シートと決算状況の2本立てで昨今の財政状況を検証する。

 後日アップする決算資料に入る前に、ようやく?バランス・シート(貸借対照表)による財政状況の分析が当市でも始まったので始めにそれに関わる説明を添付する。「控え室」なので、やはり?怪しいデータも幾つか出土している。

 この「弐」を極めて、(1)貸借対照表による財政分析と、(2)当市の決算状況を完全にマスターすれば、下手な議員なんかを完全に凌駕する当市財政フリークになってしまうだろう。将来監査委員になりたい人?(常勤監査制度が導入されれば高収入確実)がもしいたら是非熟読していただきたい。誰もがとっつき易いように色々工夫してみたので制覇に挑戦して欲しい。


 

(1)貸借対照表による財政分析

@ザ・当市の『借り方』

 2001年3月31日現在の大館市の資産合計は約827億円である。

 @有形固定資産・・・717億円

 シェアの内訳は、道路、住宅、公園等の土木費40%、小・中学校等の教育費29%、農林水産業費10%

 A投資等・・・・・・ 90億円

 金額的な内訳は、投資や出資金が18億5000万、貸付金が6億2700万、基金が19億4000万、退職手当組合負担金が45億8800万円

 B流動資産・・・・・ 20億円 

 金額的な内訳は、現金・預金が12億6200万、未収金(地方税など)が7億1800万円

 上記@〜Bを合わせてたのが資産であるが、市民1人あたりの資産は123.3万円であり、10年前の約1.8倍増加している。

 

参考資料1:当市払い分施設取得価格ベスト5

優 勝・・老人福祉総合エリア(57億5200万円)

準優勝・・市民文化会館  (24億2400万円)

3 位・・上川沿小学校   (17億1100万円)意外?

4 位・・大館樹海ドーム  (14億7000万円)

5 位・・湯夢湯夢の里   (13億3900万円)

 

参考資料2:当市が持ってる有価証券

優 勝・・大館能代空港ターミナルビル(株)出資金 (1960万円)

準優勝・・十和田ホテル(株)出資金 (250万円) 

3 位・・秋田県食肉流通公社出資金 (16万円)

    

参考資料3:当市が出資により保有する権利

優 勝・・大館市水道事業会計出資金(10億5600万円)

準優勝・・大館周辺ふるさと市町村圏基金出資金(3億6300万円)

3 位・・大館市立総合病院会計出資金(1億400万円)

   黒字転換で累積欠損金消滅までもう少し

 

参考資料4:特定目的基金残高ベスト3

優 勝・・小柄沢墓園造成基金(3億5400万円)

準優勝・・教育施設等整備基金(2億7500万円)

3 位・・庁舎建設基金(2億400万円)絶対建設不能 

 

参考資料5:重要 財政調整基金残高考察

 この「財調」と呼ばれる基金は、何か不測の事態に備えた、いわば自治体の「緊急時のサイフ」。平成4年をピークに「金がないから仕方ない」を連呼しつつ取り崩しまくった当市の方策は果たして正しかったのか?末尾の()は「当年度の積立額−取り崩し額」の数値である。

 資産のジャンルで、議会で例年議論を呼ぶのが以下の残高推移である。ここ数年はやや微増ではあるのだが。

 平成 3年度 年度末残高・・12億9800万円                    (+  4200万円)

 平成 4年度   〃  ・・16億7600万円                      (+3億7700万円) 

  平成 5年度   〃  ・・14億3900万円              (−2億3700万円)

 平成 6年度   〃  ・・13億6200万円                     (−  7600万円)

 平成 7年度   〃  ・・ 6億8300万円             (−6億7800万円)

 平成 8年度   〃  ・・ 5億6900万円                (−1億1300万円)

 平成 9年度   〃  ・・ 3億3500万円                (−2億3400万円)

 平成10年度   〃    ・・ 3億4000万円              (+  500万円)

 平成11年度   〃   ・・ 3億5500万円              (+  1400万円)

 平成12年度   〃   ・・ 4億6300万円              (+1億 700万円)

 

Aザ・当市の『貸し方』

 2001年3月31日現在の負債合計は、約306億円である。

 @固定負債・・・・・284億円

 地方債(借入金)の残高が238億6500万円などによる。Aとの関連で正式な最終金額ではない。

 A流動負債・・・・・ 21億4800万円

 上記地方債の翌年度償還分が、当年度の流動負債として計上される。これを加算した260億1000万円が当年度の地方債の残高になる。

 B正味資産・・・・・520億9100万円

 シェアの内訳は、国庫支出金が19%、県支出金が10.4%、一般財源(市税等)が70.6%である。

 これは返済を要しない資産であり(国や県からの交付金や市税等の収入であるから)、ここのシェアが大きいほど財政の安定性が高いと考えて良い。

 資金調達の内容を検討する指標でもある正味資産比率は、平成11年度の61.5%からやや好転して、12年度は63.0%となっている。

 上記@とAを合わせたのが負債、更にBを合わせたのがバランス・シートの右側全部の総計、「貸し方」でもある負債・正味資産合計である。市民1人あたりの負債は45.6万円であり、10年前と比較して約1.9倍に増加している。先述したが、「借り方」の資産では1人あたりの資産が10年前の約1.8倍であったので、総じて、「資産も増えたが負債も同じくらいの比率で膨れ上がっている」と括られる。

 

参考資料6: その他のうんちく

(1)この総務省の指導で作成したバランス・シートは、他自治体と共通基準で比較できる点は非常に有効と考えられる。

(2)今後は特別会計や企業会計を連結した「連結バランス・シート」の作成が始まる。

(3)民間の損益計算書に相当する「行政コスト計算書」も導入されていくだろう。


(2)決算状況による財政分析

@一般・特別会計の決算状況

 大館市の収支決算は1:一般会計、国保や介護保険、老人保健や各財産区、休日夜間急患センターなどの2:特別会計、上下水道事業や市立病院の公営施設の3:公営企業会計に大別される。決算特別委員会は「一般・特別決算特別委員会」と「公営企業会計決算特別委員会」の2つあり、それぞれが別日程で、書類審査款別審査市長総括質疑を行う。全議員は2つの委員会のいずれかに所属する。

 この@では一般・特別会計について、その決算状況の概要を報告してみる。

 一般・特別会計(以下同会計と略)の歳入決算総額434億円である。内訳は一般会計が238億7100万円、特別会計が195億2900万円である。

 また、同会計の歳出決算総額420億3800万円である。内訳は一般会計が232億9400万円、特別会計が187億4400万円である。

 歳入決算総額から歳出決算総額を引いたものが、歳入歳出差引額(形式収支額)であるが、12年度は13億6300万円となっている。平成8年度からの5年間の決算収支の状況の中では最も大きい金額である。

 形式収支額から翌年度に繰り越しをすべき財源7000万円)を差し引いた金額が実質収支額であり、12億9300万円となっている。

 だがこの12年度実質収支額には前年度の実質収支額も含まれており、純然たる今年の収支(利益と表現したいのは商人の性であろうか?)とは言えない。そこで前年度の実質収支額を差し引いた額、単年度収支額が算出される。    

  前年度実質収支額11億2500万円を差し引いた単年度収支額は1億6800万円である。

 国、県の支出金が減額する厳しい財政状況の折、こうした単年度収支額を計上できた事に、まずは職員の皆さんの労をねぎらいたい。

 

参考資料A:一般会計の基礎データ 

歳入決算総額・・・238億7100万円

歳出決算総額・・・232億9400万円

形式収支額・・・・  5億7800万円 黒字かな?

実質収支額・・・・  5億5200万円

単年度収支額・・・   △2200万円 あらら・・

 昨年度は1億9300万円もの単年度収支額を計上しただけに、いささか残念な結果に終わっている。これに関しては地元新聞が一面見出しに「5億の黒字決算」なんて書くから、一部の市民の方が「大館市はすごく儲かっているのか?」などと思うのである。

 

参考資料B:一般会計歳入財源ベスト5

(収入済額バージョン)

優 勝・・・地方交付税 79億3200万円 貰い物

準優勝・・・市   税 68億2400万円

3 位・・・市   債 18億円     ザ・借金

4 位・・・国庫支出金 17億500万円

5 位・・・ 県 支出金 12億8200万円

自主財源40.4%  依存財源59.6%

歳入財源の構成比率では「地方交付税」が33.2%、「市税」が28.6%である。

 

参考資料C:市税をじっとみてみる

市 民 税の収入済額は 27億7800万円

固定資産税の  〃  は  32億6000万円

軽自動車税の  〃 は    8400万円

市たばこ税の  〃 は   4億8200万円

特別土地保有税の 〃は      300万円

入 湯 税の  〃 は      900万円

都市計画税の  〃 は  2億 700万円

 昨年度より税収は収入済額で1億9999万円落ち込んでいる(あと¥6,042で2億円の大台の減収であった)

 

参考資料D:国庫支出金もらったよベスト5

(収入済額バージョン)

優 勝・・「負担金」の民生費13億7600万円

準優勝・・・「補助金」の土木費1億4800万円

3 位・・・「委託金」の民生費4000万円

 

参考資料E:県支出金もらったよベスト5

(収入済額バージョン)

優 勝・・「補助金」の農林水産業費5億8600万円

準優勝・・・「補助金」の民生費3億4700万円

3 位・・・「負担金」の民生費1億2800万円

 

参考資料F:市債を起こした事業ベスト5

優 勝・・道路橋梁整備事業債5億6900万円

準優勝・・小坂鉄道大館駅再編事業債2億5000万円

3 位・農業生産総合条件整備事業債1億6200万円

4 位・・・市民文化会館整備事業債1億5700万円

5 位・・・林道整備事業債1億2800万円

 

参考資料G:一般会計歳出款別ベスト5

(支出済額バージョン)

優 勝・・民 生 費  49億3500万円

準優勝・・・土 木 費  31億4000万円

3 位・・・教 育 費  29億8100万円

4 位・・・公 債 費  27億8200万円 返しまくり

5 位・・・総 務 費  27億7200万円

   

参考資料H:ちょっと困った?データ

その1・・歳入減に逆行してシェアを増す人件費

平成10年度・・・44億1100万円(構成比率16.7%)

 〃   11年度・・・43億7900万円(  〃  17.9%)

〃 12年度・・・44億1700万円(  〃  19.0%)

 金額はほぼ横バイでも歳出の構成比率は急上昇中。これは出費を切りつめて歳出を抑えても、職員の給与は規定額から下がったりしないから構成比率だけが上がってしまうという事である。

その2・・増え続けるザ・借金の公債費   

平成10年度・・・23億6800万円(構成比率 9.0%)

平成11年度・・・24億9200万円(  〃  10.2%)

平成12年度・・・27億8100万円(  〃  11.9%)

 しかし、12年度当市は昨年の7億7900万円の積立金は及ばずも、この厳しい状況下で財調を1円も取り崩さずに5億9900万円を積み立てるという大技を見せている為、実に難しい財政分析を強いられている。この資料を一見しても、クレバーな当市市長の名采配なのか、あべこべな財源配分なのかわからなかった。私の「決算マスターへの道」はまだまだ遠い。

 

参考資料I:強烈?当市財政を直撃する民生費

『公共の福祉向上には金が!!』ランキング

優 勝・・生活保護費の扶助費9億1000万円 驚愕!!

準優勝・・・知的障害者福祉法による公費負担医療費、措置等の扶助費5億8100万円 納得

3 位・・・介護保険特別会計介護給付費繰出金4億円

4 位・・・老人保健特別会計繰出金3億7200万円

5 位・・福祉医療費現金給付等の扶助費3億6200万円

 生活保護費は確かに困窮した人を救済する重要不可欠な予算である事はわかる。政治家はこの予算を削減しろとはまず言わない。住民感情を逆撫でして自分の選挙に不利になって欲しくないからである。

 だが敢えて申し述べたい、9億と言えば当市の今年度の市民税収入の約3分の1である。これだけの多額なな血税を投じているのだから「受給している全ての市民が本当に困窮しているのか?」といった不定期な訪問審査などによるチェックは必要ではないだろうか?給付手続きの手法に長けていて、要領よく?給付を受けている者がもし1人でもいて発覚したら、心外にも厳正で大がかりな再チェックを受ける本当に困窮して救済されている、他の全ての生活保護費受給者が多大な迷惑を被るのだ

 

A普通会計で財政状況を検証する

 この普通会計は、制度上のものではなく、公営企業会計を除いた会計(一般・特別会計)から、一般会計に奨学資金、土地取得、都市計画事業、休日夜間急患センターの5会計から重複を控除した純計を算出して、一つの会計にみなしたものであるこの会計からは、当市の財政状況を検討する為に非常に有用ないくつものデータが算出されている。

  全国の市町村が統一した形式にのっとり、様々な数値を出しているので類似規模の自治体との比較などができるのだ。中でも財政を論じる上で度々取り上げられるものを紹介していきたい。

 

(1)標準財政規模(カマドのデカさ)

11年度・・147億6887万円

12年度・・148億  97万円

類似平均・・141億2330万円   

大型公共投資を次々とこなしている割には財政規模が全国とほぼ横バイである事は意外ではないだろうか?

 

(2)経常収支比率(実入りに対する経費)

11年度・・86.9%

12年度・・87.0%

類似平均・・84.1%

 

(3)財政力指数(文字通り財政力!)

11年度・・0.502

12年度・・0.487

類似平均・・0.60

1に近いほど財政に余裕があるとされる・・・ん〜、当市はあまり優等生ではないって事に・・・。

 

(4)公債費比率(ザ・借金の占有率)

11年度・・15.9%

12年度・・15.6%

類似平均・・15.3%

この数値が20%を超えると「財政再建団体」なるチョー不名誉な称号を与えられてしまう。10%を超えない事が望ましいと言うが全国の類似団体平均が15.3%とは・・オイオイ日本は大丈夫なのか?

 

(5)経常一般財源比率(カマドと収入の度合い)

11年度・・101.4%

12年度・・100.9%

類似平均・・100.9%

100%を超えるほど歳入構造は弾力的とされる。10年度は97%と悪かったが11年度に上昇、今年度やや悪化しているのがわかる。

 

(6)一般財源比率(地方税や交付税、交付金と歳入の度合い)

11年度・・63.3%

12年度・・66.0%

類似平均・・58.9%

10年度は54.2%。どんどん自主独立の財政運営から遠ざかっているのが一目瞭然である。だが、(1)や(2)、(5)を見るとそこそこの財政運営である。こうした各論データを統合して総論を論じるのは見た目よりもずっと難しいのだ。


 

(3)あとがき&ポスト舞台裏

 

 延々と書いた感があるのだが、これでも要約に要約を重ねたのである。それほど短期間で審査するのは至難の業とも言えるのがこの決算特別委員会である。自治体の経営分析とはこんなにも難しいという事を経験を重ねるごとに思うのは私だけであろうか?とにもかくにも大変な11月であった。11年度の決算委員会で当時の財政課長であった木村さんに「商業簿記3級程度の私でわかりますか?」とか「依存財源ありきの歳入なんか黒字なのか赤字なのかわからないですよ」とか天然ツッコミ?を入れて度々絶句されながらも熱烈指導を受けていたあの日が本当に懐かしい。こうして決算マスターへの長い道のりを歩き始める事ができたのも氏の指導に依るところが大きい。この場を借りて深甚なる感謝を申し述べたい。「まだまだ!」と苦笑されそうだが、それでもこの深いワールドの輪郭だけは見えてきた・・といったところまで来たのではないか?

 今回は議員になって初めての「ポスト」を体験した中での特別委員会審議であった。僅か4日間の任期であったが本会議場で何度も苦しかった選挙を思い出した。「若手に役なんか回ってくるもんか」「明石の会派はホサれてるもんなぁ」と苦笑いをしていた仲間達に、本会議場での自分を是非見てもらいたかったと思った。「ポストなんていらんよ、自分が発言できなくなるじゃないか?」とは同僚議員の言葉であるが、責任ある立場で公正明大に政務に励む事ができれば、ポストは必ずしも虚栄や虚構などではないと感じたのだ。「何かを正す」、「何かを提起して行う」・・こうした思いを実践する一番の近道が仮に多数であるならば、そのアタマを張ってしまえば様々な問題解決はより容易と言えるし、自分達の思いをより市政に反映させる事もできるだろう・・・。

 


 

 委員会審議が終わり反省会の席上、市長や議長、助役と一緒の卓はあまりにも分不相応な席であると思ったが、「彼らは意外にもこんなに近いのか・・」と不遜極まりない事を思ったのも事実であった。実はきわめて冷静であったが、いささか酔ったフリをして「若者達にも参政のチャンスを下さい。次回の改選で必ず生き残ってみせますので厚生常任委員長をやらせて下さい、一杯頑張りますのでお願いします。」と言い放ってみた。それをそばで聞いていた相馬議員は「おマセね〜、ダメよオイタしちゃ〜。」ってカンジで困っていた。市長は唖然呆然であきれ返っていた。

 今年6月の議会人事改選で私は相馬氏が適任であると思っていたし、今でも適任であると思う。しかし今度は真正面から彼女と直球勝負してみたいと思った。ライバルの福原議員も厚生委員長に名乗りを上げる公算が大きいので現時点で既に三つ巴の勝負である。厚生委員長への思い入れは諸氏様々であろうが15年度の改選後の議会人事は大波乱であろう。「そんな事は選挙してから言うんだよ」と優しく?諭してくれた副議長の笑顔と諫言もそっちのけで、当事者の3人は酒宴の席上で満面の笑顔でにらみ合った。後援会役員はこのいささか間の抜けた事態をPTA3者面談対決」と呼び今後の動静に期待しているが、何せ伊藤副議長のおっしゃる通り選挙が終わって受かってなんぼ・・なのだ。また一つちっぽけだけど大きな目標ができた。住民基本台帳ネットワーク・システムの構築や市立病院改築事業、エンゼル・プランや児童&高齢者福祉・・・次世代の私達にとってやりがいのある仕事である事に絶対間違いはないのだ。「街角で一緒に頑張ってくれた仲間達や支援してくれた市民の皆さんに目に見える形で結果を示したい」私のエゴも全く無いと言えば嘘であろうが、若者の代表として責任ある・・提言力や問題の解決能力のある・・すぐそこにあるポストに手を伸ばす事は間違っている気が全くしないのだ。

 

           2001年12月21日

 一般・特別会計決算特別委員会

            副委員長 明石宏康