(2003年夏、松島水族館にて・・・撮影誰よ?)
桂城城址考察編 原稿
続いて、桂城城址のこれからについて幾つかお尋ねしますが、通告の際に職員の方が「公園なら都市計画だが庁舎移転は総務だし・・答弁書をどちらが準備すればいいのか」と迷っておられたのを見て、通告の時の私の話がぼやっとしていたのかもと実はかなり反省しておりました。通告書の質問要旨は3点になっておりますが、紛らわしくないようにその後原稿を校正しましたので、@現在の公園のレイアウトの是非、A庁舎移転の考えはあるか?・・の2点について答弁をお願い致します。
大館城についてとうとうと語るほど私は郷土史に明るくありませんが、城は1550年に浅利氏によって築造され、明治維新・・戊辰戦争時に内堀や土塁など一部の遺構を残して全焼しております。現在は桂城公園として整備され県内有数の花見どころとして多くの方に愛されておりますが、公園のデザインという観点で考えてみた時、今議場にいる皆様はどのように思われるでしょうか?
数十年前に一体どのような経緯で現在の公園のデザインが決まったのか、当時の詳しい話は私はわかりません。しかし城址内に体育館を建設したり、残存していた遺構でもある内堀を埋め市民プールにしたり、庁舎があったり駐車場があったり・・理解に苦しむのは私だけではないと思います。当時はいた仕方ないにせよ、デザインと言うよりはむしろ「組み合わせ」という言葉が適切でしょうが、これが現代のまちづくりとか公園整備の目線に合ったものかどうかは大いに議論の余地があるとは言えないでしょうか?
大館城址として復元するとなれば何十億もの公費投入が脳裏をよぎりますが、私はそこに城を築造して欲しいなどとは思っておりません。プールや体育館が城址にあるというセンスの悪い組み合わせを見直すだけでも桂城公園はより大館城址にふさわしいデザインに近づきます。ここは当市の中心部に位置しており、素晴らしい桜の木も数多くあります。要らないモノを除いて緑を豊かにするだけでも美しい市民の憩いの場としてさらに多くの方に愛されると私は考えます。
弘前公園は花見会場として日本トップクラスの知名度を誇っていますが、行政の管理も見習うべきところがあります。弘前城本丸など貴重な文化財が数多く残存しているなど、一概に大館とは比較できませんが、都市公園として市民に快適に過ごしてもらう為様々な取り組みをしております。一番驚いたのはあれだけ広大な敷地で園内には沢山の道がありますが来訪者の為の駐車場はどこにも無く、管理業務以外の自動車の乗り入れは年間を通じて一切できない事です。環境保全の為花見時期であってもバーベキューなどの煮炊き行為は禁止されているのも大きな特徴です。一見してルールだらけの感もありましたが、そうした取り組みに市民が賛同して結果、大都市のど真ん中に位置しながらもあのような歴史観漂う格調ある公園になっているのだと痛感致しますが、桂城公園を考えた場合これは耳の痛い話しでもあります。大館城址というコンセプトを重視していれば現在のレイアウトは到底考えにくいものであり、城址を後世に伝えるという面からも再考の時期に来ているのではないかと思いますがこれに係る市長のご所見を伺うものであります。
また、桂城公園を城址として整備するとなれば避けられないのが、文化財に隣接するという現在の庁舎の位置の議論であります。老朽化しているとは言え、まだ使用に耐えうる事、当市が新庁舎を建設する財政状況とは言えない事などは私も十分承知しておりますが、十年後、二十年後の先を見据えた議論を始めてもよろしいのではないかと思います。市長は就任されてから15年間、庁舎の議論にはあまり触れられてこなかったような気が致します。庁舎移転という話をすると、とにかく近くなる人は大賛成、遠くなる人は大反対というのが人情であり、またその感情論が時には議論の一番の弊害でもあり、それ故我々議員もそうそう滅多な事では口にしないものです。しかし現在の庁舎をいつ建てかえる必要があるのか?またその時は現地なのか移転するのかといった議論が皆無というのもいささか不自然さを感じてしまいます。現在は財源不足でも長期的な展望に立った見通しを示す事はできる筈であります。大館城址に位置する現地のままが良いのかどうか?市長には改選半年前に何て事聞くのかと叱責を受けそうでありますが、忌憚ない率直なお考えをお聞かせ願うものであります。以上で私の一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。