2004年9月定例議会 一般質問
長木川トイレ 編
続いて、長木川河川敷のトイレについてお伺い致します。この場所は私が申すまでもなく大文字まつりの花火会場として、また大橋より下流部についても秋にはきりたんぽまつりの会場として、普段は街中にいながら喧騒を離れ川のせせらぎの音を聞きながら過ごせる、市街地では数少ない市民の憩いの場でもあります。朝は散歩やジョキングをする人達で、また冬になると白鳥広場は多くの圏域住民で賑わいをみせております。
過日車イスに乗った身体障害者の方とお会いしたところ、河川敷のトイレについての話になりました。『君たち若い人達は友人らと河川敷でバーベキューをする機会も多いと思うが、そこで障害者の人達と会った事があるか?』との問いに私は思わずハッとなると同時にその方が何を言いたいのかがわかり、公人としてとても恥ずかしい思いを致しました。何故なら河川敷にあるトイレがバリアフリーではないのは以前から重々承知していましたが、多額の公費を伴う新たなトイレの設置など無理であろうとの先入観から「野外で何かやるなら障害者の皆さんはバリアフリートイレのあるところでやったらどうでしょうか?」みたいな、公人としてはあるまじき考えが全く無かったといえば嘘になってしまうからであります。
以前、障害者の方々がバーベキュー大会をしようとなった時、桂城公園にて行われました。それは健常者の我々が当たり前のように使っている河川敷が嫌だからという理由ではなく、障害者の方々にとってトイレは一大事であり、バーベキュー当日はお堀の脇にあるバリアフリートイレの鍵を事前に市当局の好意で借り受けそこを使っているからというのが現状でありました。さらにその方の話は続き「花火やきりたんぽまつりに参加したくともトイレが心配で会場に行く事にためらいを感じる。圏域の殆どの身体障害者の人達も私と同じではないだろうか?」との事でありました。そのような理由から、毎年新聞のカラー写真だけで花火大会を知る人がどれだけいるのだろうかと真剣に考えてみた時、今更ながらにこれでいい筈がないと私は痛感している次第であります。
数年前、桂城小学校から長木川の土手に進むと河川敷に車で降りられる坂道があり、その脇の階段がそこら中崩れており、誰も使っていないとの苦情を受けた事がありました。当局の返事は「予算が無い」でありましたが、幸いにもきりたんぽまつりの時見に行きましたら、階段ではなくその隣りの比較的ゆるやかな坂道を高齢者の方がたくさん歩いているのを見て「これなら階段を使う人がいなくとも大丈夫かな」と安堵したのを記憶しております。しかし今回のトイレのケースは何かを代用するなど望む術もなく、また、障害者に限らず、体を曲げるのにも苦痛を感じる高齢者の方達にとっても現在のトイレは非常に利用しづらいものである事から、こうした状況がこれからも続くのは極めて遺憾であると断じざるを得ません。
今回の通告を受けて当局の方も解決策をいろいろ模索していただいているようですが、「河川敷は仮説以外の建物が認められておらず、現在の白鳥広場のトイレも仮説であるので改修するなどの方策は難しい。そうした障害者用の仮説トイレがあるのかを早急に調べている段階」との説明でありました。その中で500万円ほどの費用負担であろうとの不確かながらも一定の数字が出て参りましたが、私はその金額は確かに高額ですが、現状放置と私達行政側がすべき事とを比べてみて、その500万円が決して出せない金額とは思えませんでした。何故なら例え500万円出しても直ちに取り組んだ方が良いとの気持ちが何倍も強いからであります。当市に限らず圏域の住民が楽しみにしているイベントが開催される度に、トイレがないから行けないなる屈辱的な思いをしている方が何百人もいるなどこのような状態が続いていい訳はありません。
今回9月定例議会の一般質問はいよいよ大詰めを迎えている合併問題と市営住宅を取り上げようと7月頃より決めておりましたが、合併につきましては何人もの同僚議員の皆様が、様々な視点から細かく言及して下さるであろうとの思いで、今回市営住宅とこのトイレに絞って登壇させていただきました。市長には政治判断で予算配分できる力があります。是非身体障害者皆様の悲痛な思いに耳を傾けていただき、こうした恥ずべき現状を早急に打開して下さいます様お願い申し上げるものであります。これに係る市長のご所見をお伺い致し、また市長並びに議会の同僚議員皆様、当局皆様へ先の公営住宅建設に関わる市街地活性化事業への商店街の切実な要望に対し、ご理解とご声援を重ねてお願い申し上げ、私の一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。