明石宏康 一般質問原稿
2 その他
@市独自の官民混合の公共事業評価機関を
(市民合意、整合性のある事業はどんどん行うべき)
以下、質問内容
続いて公共事業についてお伺いいたします。
今年県が打ち出した長木ダム建設中止の方針は地域の住民に限らず多くの市民の間に賛否両論の議論を呼びました。私がどうしても納得のいかないのは費用対効果で割に合わないという県の説明でありました。ある県議の方が『100人しかいないからダメだ。じゃあ10,000人がその事業で恩恵を被るならいいってことなの?一人の重さは同じなのに』と首をかしげておりました。私も全くの同感であります。
私は人間がそこに暮らしていくに最低限必要な水の供給の議論をしている時に、鳥が希少種なのでカラスならよかったがクマタカだからダメだという人の気持ちは多分永遠に理解できませんが、ダムでなくても水は確保できるから必要ないという話は真摯に聞く事ができます。
ただ費用対効果・・・B/Cというその事業評価のシステムに重きをおいてこの事業の是非を推し量ってしまった事は危ういという事を強く感じました。私はさきほどよりこれでもかと採算性の重要性を論じましたが、市民の生活権を脅かしてまでお金の事を申し上げたつもりはございません。所属する団体の立場や周囲への配慮などを考え意志を明らかにできない方もいますが、私はそういった垣根を越えて市の公共事業を評価できる信頼のある第3者機関があったらどんなにいいだろうかと強く思います。
市の一般会計や公営企業会計の決算書には市民委嘱を含めた監査委員の方々が目を光らせ意見書には様々な的確な意見を付しておられます。市の公共事業には規模内容を問わず実に多種多様なものがあります。
市内の松原に行きますと集落の手前で左右に道が分かれております。右側には大きな用水路があるので今の時期の雪捨てに困る事はありません。しかし左側はとても狭く上流の方々が雪を捨てると下流ですぐ溢れます。下流の商店の車庫は私が今年2月に見に行った時も車庫内にはっきり浸水の後が残っておりました。『冬は毎日のように浸水するが、まさかお客さんの上流の人に雪を捨てるなとは言えない』。
B/Cではたった1軒の人の為に用水路は拡幅できないとなります。しからばその方は今日から春まで雪がふる度車庫が浸水しても仕方ない、我慢しろとでも言うのでしょうか?少数の、そうした事情を抱え困っている人達の話に直接耳を貸して対応できる事が地方行政サービスであると思います。そこにはB/Cでは括れない地域や市民それぞれの事情があります。そういった従来の事業評価手法では見渡しにくい地方自治の様々な課題を行政、市民が協議しB/Cに頼らない事業評価をしていく事は地方行政の場でとても有用と思われるのですが、これに関する市長のご所見をお聞かせ願いたいと思います。
以下、市長答弁
経済性だけで公共事業が評価されていることに対し、官民混合の事業評価機関を設置してはどうかというご質問でありますが、県におきましては、ご存じのとおり、平成10年度の試行を経て昨年度から政策・事業評価を実施しております。
その目的は、県民の満足度や費用対効果などの視点を取り入れて政策・事業を評価し、必要性の有無を含めて改善を図ることであります。もとより、行政評価の導入目的は、第1に住民に対する説明責任であり、第2に住民本位の効率的で質の高い行政の実現であり、第3に住民の視点に立った成果重視の行政への転換であります。ここでは、必要性、効率性、有効性、公平性の観点と、これらの評価を踏まえた優先
性の観点から、総合的に評価を実施するものであり、県段階での導入が進んでいると聞いております。
一般的に、行政評価は行政全般について評価することにより、総合的あるいは横断的な行政運営を進めようとする際には有効でありますが、その反面、これに係る労力と時間は相当なものになると言われておりますことから、導入に当たっては地域の実情に応じた評価の進め方を考えるのが重要となってまいります。
本市では、行政改革大綱において、事務事業の評価手法の導入について取り上げておりますが、本年度においては、先進都市における事例の調査を行い、検討しているところであり、議員ご提案の官民混合の事業評価機関につきましても、合わせて検討してまいりたいと考えているところであります。
いずれにいたしましても、市民の皆さんのご理解や信頼なしには、事務・事業の推進は成り立ちませんので、市民の皆さんが真に望んでいるものを的確に把握し、最少の経費で最大の効果を上げるため、多くの市民の皆さんの声をお伺いしながら、市民優先、市民本位の市政運営をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解をお願いいたします。