(↑ 議会レポート用に撮影するも表情が硬すぎてボツの一枚)

 

御成町の区画整理 編

 

 続いて御成町の区画整理事業に関連して2点お尋ね致します。この事業は平成32年までに当市も24億円以上を投じる、総事業費が52億円という一大都市計画道路整備事業であります。ご存知のように当市の計画エリアが中心市街地を貫く形になっている為、そこで暮らす市民の多くが、この事業を得難い街区再生の大チャンスと認識しており、視察研修や勉強会を何十回と開き、この機会を活性化につなげたいと努力を重ねています。私も幾度か彼らの勉強会に参加させていただきましたが、年代を超えたその熱意にはいつも感心させられるばかりです。

 現在は昨年現地に開設された準備室で、担当職員が減歩緩和の為の先行買収や仮換地指定の準備など、とても煩雑で困難な区画整理事業ならではの事務事業に追われておりますが、最近私がこの御成町南地区の同事業に関して不安を感じてしまう時があります。私のつたない認識では市当局と彼らの間には「区画整理事業は道路整備事業、こちらは市が責任をもって行うので、地域再生プランは民間が責任をもって行って欲しい」・・こうした本来であれば当然であろうイイ意味での棲み分けが行われているように見受けられます。しかし最近ではこの2極化が進みすぎて、区画整理に併せた街並みづくりに関する双方向の議論が欠けているように思えてならないのであります。例えば、個人情報の秘匿はあれ先行買収の交渉を通じて、事業への参加意欲のある地権者の状況などを、当事者達がタイムリーに把握していなければ、仮換地後の街並みデザインを描けと言ってもどうしても理想や概念が先行して、結果「これがあったらいいよね、そうだこれも必要だし・・みたいな只あれこれ貼り付け羅列した・・現実性に乏しいレイアウト」になってしまうかも知れません。当初・・というより恐らく今でも事業に不安を感じている高齢者の方達と当局の交渉状況を知らなくては、商業エリア・居住エリアなどと言った概要図ですら現実味を帯びません。事業開始直後の今ならイラストや模型によるイメージ・パースでいいでしょうが、24年からは大がかりな着工を控えておりますので、20年まで後一月をきった現在、施工主の市を交えた詳細な都市再生への街並みづくりの準備が行われていない事に一抹の不安を覚えてしまいます。都市計画道路整備事業そのものはしっかりと進んでおりますが今一つこれと両輪であるべき都市再生の準備がやや希薄に思えてなりません。先に申した「街並み整備は民間の責任で」の原則論は勿論承知ですが、事業の進捗を知る準備室の担当職員を含めた、まちづくりを専門とする職員と民間の今以上の連携が必要であると痛感しているのは私1人だけでしょうか?

 全国の区画整理事業が完工した他地域の事例を見渡すと、素晴らしい街路の脇で空き地の目立つ閑散とした街並みがあります。国や県・市の手厚い財政支援で街並みづくりに挑んだものの、意欲の無い人や経営の行き詰まった人が先行買収で街区を立ち退いてしまった・・いわば貰うだけ貰ってさようなら・・といった人達が続出してしまった・・これでは一体何の為の区画整理事業かわからない失敗例であります。民間に全てのデザインを委任する事は決して悪い事ではありませんが、意欲のある人もそうでない人も一括りに捉えて頑張ってお願いしますよ・・では、事業が完工するその時になって先の事例のようにならないとは言い切れません。例えば、青森県三沢市のように後継者がいなかったりして継続を断念する経営者がいても、そうした人達の土地を集約して新たな商業集積地にする逆転の発想もあります。勿論換地指定を行う行政側が、これではいけないと問題意識を持ち民間と密接に連携したからこそ実現した話であります。市長は建築工学に明るく都市デザインのプロ出身でありますので、私のこうした諌言は正に釈迦に説法でありましょうが、是非準備室で奮闘している職員を慰労していただき、まちづくり係の職員を引き連れて、現地で都市再生の難題に直面している市民と膝を交えながら、事業後の生活に不安を感じている人に対して、意欲のある人に対して、もう引退してのんびりしたい人に対してご助言をいただけましたらと切に願うものであります。何でも相談し合える、時には意見を戦わせてもその中から新しい発想を生み出していける、官民一体となった街並み構想が今必要な時期だという事に関して市長のご所見をお伺い致します。

 最後に活性化について1点お伺い致します。中心市街地活性化事業について市議会には大町地区と御成町地区からそれぞれ要望が寄せられてきます。立体駐車場の存続、駐車帯の整備への協力、廃墟となった旧竹村の現状視察、地元との意見交換、最近では議員の会の再設立に至るまで多岐にわたりますが、いずれも窮乏する商店街を側面から支援欲しいといったものであります。いつも気になるのが大町は大町の事、御成町は御成町の事・・当然かも知れませんが・・私は一方の当該地域に会社を営む1人として、語弊はありますが何か目に見えない商業者同士の綱引きみたいなものが未だどこかに介在しているように思える事があります。中心市街地は駅前から常磐木町まで、広範ながらも一つのエリアであり、その中の商業者同士が「これはこっちに建ててくれ」、「いや、こっちだ」と互いに主張し合う姿は、見ていて気持ちのいい人はおりません。今は商店街同士が川よりあちいだこっちだといった古いライバル意識を燃やしている場合ではありませんし、御成町だろうが大町だろうが、休みの日にお客さんが家族で商店街に行こうよと思ってくれる街並みをつくる事が先決な筈です。

 18年に制定され国策で強力に推進を図っている改正中心市街地活性化基本計画・・以下中活と略します・・これにつきましては9月議会で石田議員も言及されておられましたが・・これが策定されれば大町と御成町の人達が、行政も消費者も交えて一つの商業エリア再生という同じ目的を持って議論のテーブルにつく事になります。これは私が長い間商店街で暮らしてきて未だ一度も見た事のない光景であります。この中活は一見簡単そうですが、現在は内閣府が直轄しており、抽象的な表現や理念的な見通しは徹底的に排除され、数値での目標づけや詳細なデータを重視した新しいタイプのまちづくり計画ですので、総理大臣の認定を受ける為には、官民で協議会を設立し、庁内で数人の職員が一年中この仕事だけをしても長い時は数年かかると言われております。他地域の計画案を見ても今まで商店街がダメだった理由や行政の取り組みが悪かった反省から始まっているような厳しい内容のものが殆どで、だからこういう街を考えてますといったプランを詳細に付しても、その殆ど全ての案が何度も、多い時は何十回も再度練り直しの指導を受ける訳ですから、議員の私も腹案も持たず安直に中活つくったらとか絶対に申せませんし、当局も十分承知しておりますので簡単にええつくりましょうなどとは言えないのが実状だと思います。ただ古い地域間競争の概念を捨て、商業者がつまらないプライドを捨て去り泥にまみれても生き残ろうと思い、多くの市民が大館に商店街なんかいらないと思わないのであれば・・私は中活は実現できると信じたいですし、先に申したおかしな綱引きなど消え去る日が来ると思います。市長は今は都市計画道路整備や公営住宅などスポットで行っている当市の活性化施策を、将来的に中活策定によりより街区再生を鮮明に打ち出していくお考えは持たれているのかお伺い致します。またもし中活は現時点で空論であるとお考えであれば、御成町とか大町とかではない大館市の中心市街地再生について忌憚のないご所見をお聞か願えればと思います。

 以上で私の一般質問質問を終わります。ご静聴ありがとうございました。  

 


 

【市長答弁】

 2点目、御成町の土地区画整理事業等についてでありますけれども、そのうちの@について、「区画整理は活性化事業ではないという人もいるが当市のケースは違う。『お客様が来たくなる魅力ある街区形成プラン』を官民一体で並行して進める時期である。」という質問についてでありますけれども、どうも質問取りがうまくいってなかったのか、御質問の内容と用意しました原稿が若干そごを来しておりますので、原稿なしでお答えする部分もありますので、ひとつその辺は、後で足りない点はまた御質問していただければありがたいと思いますが、まず、4月にまちづくり係を新設しまして、総合的にまちづくりに取り組んでところであるわけであります。

 そこで、御質問の1点目です。まちづくりというものについて、区画整理について、どうもその上物についての相談という体制が、現地事務所を含めて不十分でないか、職員と地元の連携についても足らざるところが多いのではないかという御指摘でありますけれども、そもそもこの区画整理事業を行う最大の目的は、まちづくりであります。そして、これからまた長くその地域で活動される、そして居住される皆様方の新しい暮らしをつくるための基盤づくりが区画整理事業の目的でありますので、もし御指摘のような点がございましたらば、私どもそれは十分に注意して、地域の皆様方の今後の生活再建も含めた、商業者のこれからの活動を含めてどのように新しい町をつくっていくかについて、連日のように議論を重ね十分に御意見を伺っていく体制をとらなければいけないと私も感じる次第であります。都市計画は夢であります、夢をつくることであります。そして、都市計画の実現手段の一つとして最も強力な手段が、まさに都市計画の母と呼ばれている区画整理事業であると思います。その意味で、地域の皆様方の夢をかなえるような形の都市計画を強力に推進していくことを、ここで改めてお誓い申し上げる次第であります。

 それから2点目でありますけれども、「大町地区対御成町地区という旧来の地域間競争は死語である。商業者の存亡が問われる10年が始まっている。」という点でございますけれども、まず基本的には、御成町南地区土地区画整理事業に伴うまちづくりと、それから大町地区の暮らし・にぎわい再生事業について、両方このまちづくり係を新設して強力にバックアップしていこうとしているわけであります。当然、ソフト面・ハード面、両面からこれの施策は実行されなければならないわけであります。とりわけ御成町南地区につきましては、中央線が狭隘であるなど地区としての基盤整備が遅れていることから、区画整理事業を柱とした住環境の整備に取り組むとともに、市街地の活性化につなげるため魅力的な商店街の創設を目指しているわけであります。

 一方、大町地区につきましては、大町住宅街区において借り上げ公営住宅を核とする施設関連建設の事業化に向け事業主体に一定のめどがつき、来年度には実施整備計画を作成し21年度の事業着手を目指しているところであります。今後は、中心市街地の活性化事業で国の支援措置を受けるために、改正中心市街地活性化法に基づいた新しい中心市街地活性化基本計画を策定することとしておりますが、御指摘のように、この基本計画は地元の合意形成を得て確実に事業化され、地域一体となって推進する計画としなければならず、また、基本計画に意見を具申する中心市街地活性化協議会及びまちづくり会社を設立しなければならないなど、国の認定を受けるためのハードルが非常に高いことから、商工会議所をはじめ各団体と十分協議しながら認定に向けて努力してまいります。

 中心市街地は各街区が一体となることで成立するものと考えており、それぞれが保有している歴史・文化を生かしながら、大町・御成町と区別することなく相互に交流を深め、連携することで誰もが安全で安心な生活を送ることができる共生するコンパクトシティを構築したいと考えております。そのためには、大町まちづくり協議会・御成町南地区活性化協議会の果たす役割が重要であると認識しており、事業実施に当たっては、民間活力の導入を前提に各協議会と調整を図りながら、中心市街地の活性化に向け努力してまいりますので、御理解をお願いいたします。

 以上であります。よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。