(バック・ナンバー書庫を飾るのはコイツしかいない、掲載許可に深謝)

 

18年3月 第4号原稿

 

@『正しい資質』今日も探し続けて・・

 

 拝啓、やわらかな陽射しが眩しい陽春の候、お元気に暮らされておりますでしょうか?右も左もわからぬまま地方政界に飛び込んで早7年、こうして議員活動に日々汗を流せるのも皆様のおかげでございます。紙面をかりてあつく御礼申し上げます。

 さて、昨年の合併により旧比内町、旧田代町が当市に編入されました。早速旧2町の住宅地図を片手に細かく一巡してみましたが、一度も通った事もなかった道・・時にはバス停の名を見ても聞いた事が無かったり・・果てはぶらりと入った商店で「あんたみたいな議員がいたとは知らなかった」と言われたり(2期7年目でこの攻撃?はかなりヘコみますって絶対)・・・これはこの先大変だと苦笑してしまいました。

 議会も来年の春までは63人の大所帯となり、会派構成も大きく変わりましたが、私は保守系や無所属など何でもありの「いぶき21」に所属しております。例えば革新の人が何でもかんでも反対ではないように、保守の人が全ての審議案件に押しなべて賛成のハズはありません。それ故こうした会派で日々「私は賛成だ」、「いや、それは違う」と論戦(時には単なる口喧嘩)する事が自身にとってとても居心地が良いし、勉強にもなります。

 議会という仕事場で、この『是々非々』の気持ちをいつまでも失くさないようにする事は時には勇気が必要です。私自身、最近数年を振り返れば全てが正解だったとは言えません。ある時「こんな決め事はおかしい」と討論しようとして発言の通告書を受領しましたが一転、登壇しなかった事がありました。自身の気持ちが変わったのではなく、周りから「やってくれるな」といった声が上がり結果それに応じたからでした。信頼する同僚議員達からは「お前はそんな奴だったのか」という失望交じりの叱責、「まだ青い、若い。先を考えて行動しろ、自分の芽を自分で摘むな」という両極のアドバイス・・・自分らしく何でも思いついたら後先なんか後でゆっくり考える、一切迷わず登壇だったのか?自分が可愛くなったのか?先輩の声を謙虚に受け止めて思いとどまったのか?・・・登壇を取り止めてからもしばらく葛藤の日々に悩んだ事もありました。

 まるでカタログに載っているような、とって付けたような平坦な理屈よりも、気合いと感覚的な正義感を何より重んじて岐路を選択する事が多かった1期目に対して、この任期は苦渋の選択や熟慮が多いような気がします。その分、失敗や叱責は激減しましたが、「これでいいのか?以前の私だったら・・」と空を見上げる機会も多くなりました。「自分も成長したんだ」みたいな詭弁を安っぽく引き合いに出す度に、当選して初めて登庁し、らせん階段を駆け上がったあの頃の新鮮な気持ちが失くなってしまう・・そんな事をいつも考えて身の引き締まる今日この頃です。

 『ライト・スタッフ』という随分前の映画を先日観ました。音速超えを果たした伝説のパイロットと、宇宙飛行士を目指す若者達のそれぞれの生き様を描いた傑作です。宇宙開発全盛時代、頑なまでに大空をジェット機で飛び続けるパイロットの姿には大きな感動を覚えたと同時に、何かこの映画に救われたような気持ちになりました。題名である「正しい資質」、私にはあるのだろうか?いつか自身の中に資質を実感できるだろうか?・・最近いつも自分に尋ねます。今年で私も40歳になりますが、この「正しい資質」を今日も、そしてこれからも探し続ける気持ちを大切にして日々研鑽して参りたいと痛感しています。

 


 

A初体験の建設水道委員

 

建設部、上下水道部の所管事項を審議するこの委員会には昨年初めて所属しました。道路や側溝の修繕や改善、除排雪などの要望は暮らしに密着した切実な相談だけに、審議にも自然と熱が入ります。ただ若葉マークという事もあり、審議以前に浚渫(しゅんせつ)や管渠(かんきょ)費といった専門用語が読めなかったり、原水〜浄水〜配水〜給水という売水までの流れがわからなかったりと最初はかなりヤバい状態でした(恥)。

 自分に合ってるなと感じるのはこれからの当市の都市計画を議論する都市計画課です。二期目の命題の一つとしてきた中心市街地市営4団地の建てかえ計画もこの課が担当です(旧竹村ビル跡地利活用は商工課・・こうした縦割りを見直す為、庁内にはプロジェクトチームができたりしています)。現在は御成町の区画整理事業が事業採択に向けた動きを見せておりますが、課題は市当局と地元住民の要望に大きな温度差があった事です。双方の協議が重なるにつれ良い方向にまとまりつつあると認識していますが、着手まではまだ時間がある事から議論を絶やさぬ努力がお互いに必要です。「中心市街地活性化を語る議員の会」ではこの区画整理事業にも協力したいと考えており、議員と住民の意見交換会を近日中に行いたいという提案も出ております。

 今までは大町地区と御成町地区はそれぞれの商業エリアといった見方で、どちらかと言えばライバル意識の方が先行して、両者が揃って市街地活性化を議論する場は皆無に近かったと記憶しています。例えば大町と御成町の双方が観光物産館を造ろうとか言っても所詮は断片的な議論に終始してしまいます。双方は勿論、地元に限らず旧2町を含む多くの方が同席してこれからの市街地活性化を大局的に議論する場の創設は急務であると認識しています。核店舗であった大型店が夏には撤退するとの情報もあり、その跡地利活用問題は第2の旧竹村ビルと表現しても良いと思いますが、こちらは広大な駐車場やエレベーター、電気、水道設備がすぐ使える事もあり、年内にも議会で大きな議論を呼ぶ事は間違いありません(建設水道委員会から脱線・・汗)。

 委員会では扇田地区まちづくり事業に関して、南団地を含め二度現地調査をしております。私は担当職員の方々に「またか」と少々嫌な顔をされるくらい、数億かけた公民館の改築、隣接する空き地に数億かけて交流センターを新築という、この計画の一部に対しては疑義を投げかけ続けております。17億という事業費が悪いのではなく、こうした大事業を議案ではなく「合併前にもう決まった事ですからよろしくね」みたいな専決事項として議論した事自体が未だに釈然としていないのです。中心市街地の議論にはお客様となる旧2町を含む広範な意見の集約が不可欠なのと同様、この計画にも当然、新市全域の住民、現在の議会の意向が存分に反映されるべきなのです。市当局は「事業の精査によって若干の縮小や見直しは当然ある」との認識ですが、専決事項に対する議員の遠慮みたいなものは本来あってはなりません(実際の委員会審議ではそういう雰囲気があり困ると発言しました)この計画が同地区の将来にとってはプラスになるのですから私は心からエールを送りたい気持ちですが、同時に市民の負託を受けた一人の公人として、各論で無駄だとしか思えない事に対しては、例え少数派でも声を出さなくてはならないのです。

 


 

B9月、3月の一般質問から・・

 

 【@花岡事件を教育現場でもっと伝えるべき】

 花岡事件は圏域住民のみならず、広く両国国民の知るところであり、現在まで年に一度慰霊式が厳粛に挙行されてきました。現地には北海道や東京の中学生らが修学旅行で訪れており、戦争の悲惨さについて学んでいます。しかしながら社会の副読本にて授業で学んでいるとはいえ、実際に一斉蜂起事件のあった花岡を訪れる市内の学生はごく僅かなのが現状です。私は先人顕彰や歴史、観光資源を学ぶ事とこの事件を考察する事に何ら差異などないし、また差異があってはならないとの認識で本件を取り上げました。

 確かに加害者である立場を殊更に強調する事や、多感な時期の少年少女に強い罪悪感や贖罪の気持ちを強いるような事は偏向教育と思われかねません。しかし、だからと言って史実をありのままに伝えない、「あの事件の事はもう触れたくない」のような気持ちで遠慮にも似たような対応では、その考えこそ偏向と呼ばれてしまうでしょう。加害者である故確かに勇気は伴いますが、何の虚飾もなくそのまま伝える事で、学生に戦争を考察してもらい、郷土の誇るべき歴史もそうでないものも史実として学んで後世に生かしてもらいたいと思っています。登壇後、同事件に関わる市民団体の方より「花岡事件60周年記念誌」という本をいただきました。読んで勉強するにつれ、何らかの形で後世にこの事件を伝えていきたいという気持ちを新たにする事ができました。

 

【A土壌洗浄事業について】

 青森・岩手県境では国内最大級の産廃不法投棄問題に県政は揺れています。500億以上の年次計画を策定して、発覚から10年以上経った今でも日々その処理に頭を痛めております。しかし、当市に関連があるのはむしろ産廃を撤去した後の事なのです。当市には国内認可第1号、第2号という全国的にも先駆者的立場の汚染土壌洗浄施設があり、鉱山の選鉱技術を生かした同施設には全国から依頼が殺到しております。この不法投棄問題の処理は産廃の撤去後に100万トンともそれ以上とも言われる莫大な周辺の汚染土壌の洗浄浄化が予定されております。現地から一番近い処理施設は当市であり、数年以内に両県から何らかの形で打診があるのは間違いありません。

 3月議会の一般質問の半月ほど前、私も所属する北東北3県の40歳未満の県議・市議らが当市を訪れました。小畑市長を講師に迎えた講演の後、岩手県議からはモロに「こちらで土壌の処理をお願いできないものか?」といった発言も飛び出しました。市長は「危険なものは断る。当市はあくまで洗濯屋で最終処分場ではない」といった答弁でこの県議らの質疑をかわしました。

 この件については様々な意見があると思います。鉱山の高い技術力を活かした圏域経済の再興、長期の雇用確保(5〜10年の大事業でしょう)、経済効果は莫大・・こうした観点からは大歓迎といっても語弊はありません。事実、この洗浄事業が当市で始まって7年ほど経ちますが軽微な環境汚染も未だ1件も報告されておりません。企業の高い技術は現在立証されていると言っても差し支えありません。しかし、県境の莫大な汚染土壌の受け入れとなればそれに先立ち安全性の確立という大きな責任が行政と議会には求められます。100%間違いなく安全だと学術的に検証して言明できる専門家は市当局にも議会にも誰一人いません。データを参照しようにもそうした汚染物質を洗浄した放流水を排水基準をクリアしているとは言え、一箇所で何十年も流し続けてどうなったかという資料は皆無です。他でもない当市が数十年後どうなったかというのが国内で最初のデータになるのです。私はこうした洗浄事業で圏域の自然界が一体どれくらいの環境負荷に耐え得るのか?現在の処理量に加えて不法投棄問題現地の大量の汚染土壌を当市に持ち込んでも果たして大丈夫なのかを検証すべく、近い将来専門家を招致すべきだと質問で訴えました。「その時が来たら話し合えばいいのさ」では将来に禍根を残しかねません。受け入れを議論する私達には、これから生まれる未来の市民に対しても大きな責任があるのです。 私の今回の本件に関わる質問は時期尚早ではないかといった声も一部にありましたが、私は推進とか反対とかの議論以前の問題提起といった認識で登壇させていただきました。

 


 

C後援会事務所とホームページのご案内

 

 側溝改良から除雪、市政に関わるご相談であれば市内どのエリアでも迅速にお伺い致します。皆様の「ありがとう」の数々が議員を育ててくれます。選挙以外の普段の後援会事務所は〒017−0804 柄沢字山王台16−2、後援会専用電話はFAX兼用42−6551です。不在が多い為、アポはEメールかFAXが一番確実です。(先日は常任委員会開会中に携帯が鳴り、「駆け落ちしちゃった。これから市役所行くので保証人よろしく」みたいなあり得ない相談があり委員会を中座する緊急事態、それで秋北コーヒーラウンジで3人で婚姻届出す出すなの会議、「これで委員会休んでも大丈夫だよな〜」状態になりました。ミッション解決後、独身の私は自宅で一人孤独にヘコみました。) 

 また、毎回この議会レポートで取り上げているHPも併せてご案内致します。おかげ様でHPからくる質問メールも大分増えました。最近自力で更新できるようになり日々巨大化の一途をたどっております。市政の舞台裏から張り詰めた審議まで多彩なメニューの他、皆様が今読んでいるこの議会レポートの創刊号からのバックナンバー全原稿や、今まで登壇した一般質問の原稿全文も読んでいただく事ができます。掲示板ではマジメ一本の討論室の他、何でもありの相談室もあります。現在は大町地区、御成町地区の中心市街地活性化に関わる専用ページを街頭演説並みの力の入れようで制作中です。こうしたマジメなページの他、「中2英語家庭教師奮闘編」とか「映画鑑賞のススメ(工事中)」、「二代目管理人ジェシカの小部屋」などの地方政治に何ら関わりのない・・殆ど訳のわからないコーナーもあるので、激マジで読みたい方もビール片手に失笑交じりで読みたい方も楽しんで読んでいただく事ができると思っております。是非一度ご訪問下さいます様ご案内申し上げます。